原宿駅建替え

JR原宿駅舎の建替え計画があると聞いて少し調べてみました。
原宿駅は、私が青山在住の50数年前に良く利用した思い出深
い駅でもあります。当時は新宿と渋谷に挟まれ、まだまだ のど
かな雰囲気がただよう駅でしたが、1964年の東京五輪を境に
急激に駅周辺の都市化が進み、1972年の地下鉄駅の開業で
さらに拍車がかかりました。今では休日などは人で溢れ、駅へ
の入場制限があるほどです。

昨秋、土曜日午後の風景です。
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駅舎は、1924年(T13)竣工で、設計は長谷川馨(鉄道省)
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(画像はネット上から拝借しました)
現在と比較すると、神宮の森、90年の成長が良くわかります。

同時代に建てられた、旧田園調布駅舎(設計:矢部金太郎)は、
2000年に復元され、また旧国立駅舎は解体保存され2020年
に復元される予定。など、色々な旧駅舎保存の運動が進めら
れています。
駅舎が機能上の限界であることは理解できますが、大正ロマン
を物語る、リゾート地のお洒落な住宅のようなこの駅舎は、単に
機能上の問題のみでは語れない、日々親しまれた利用者や
地域住民との繋りを、忘れてはならないと思います。

昨年6月にJR東日本が公表した、2020年の東京五輪に向けて
の原宿駅改良計画は、明治神宮側(西側)既存の臨時ホームを、
山手線外回りの専用ホーム、既存のホームを内回りの専用
ホームとし、南側の神宮橋に接して駅舎を設ける案のようです。
この平面計画では、旧駅舎と直接絡まないようですが詳細は
不明です。(続きを読むに、平面計画図を添付します)

外観パース (画像はネット上から拝借しました)
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内観パース (画像はネット上から拝借しました)
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保存再生された旧駅舎と調和した新駅舎が計画され、トイレや
バリアフリー、安全性などの新機能が充実することを願います。

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庭園美術館

一昨年の秋にリニューアルオープンした、庭園美術館(旧朝香
宮邸)に行って来ました。以前に紹介した、アール・デコの邸宅
(旧朝香宮邸)が、約3年かけて本館の改修と新館の建替えを
行いました。
本館は建物の保存を目的とした調査、修復、復元と設備の改修。
1963年に建てられた旧新館は、耐震性能に問題があったため
解体され、新たにホワイト・キューブの展示空間を備えた新館に
生まれ変わりました。構造・規模:S造一部SRC造2/1 延床面積:
2,140㎡ 設計・監理:東京都財務局+久米設計 施工:戸田・小沢
組JV. アドバイザー:杉本博司

本館の東側(アプローチ側)は、相変わらずの佇まい。
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本館の南側 リシン掻き落としの外壁は綺麗になっています。
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右手奥(西側)に新館が増築されています。スカイラインが低い
ので違和感なく調和しています。

新館の南側、開放的な外観と芝生の庭に繋がるカフェテラスが
魅力的ですが、夏は一寸暑いかもしれません。
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本館の中に入ると、家具が増えています。
大客室のソファーは、どのような座り心地なんでしょう?
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奥の香水塔も解体修理復元されたそうです。

大食堂の家具。お洒落ですが、会話も食事も緊張しそうです。
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2階の殿下居間。壁のクロスが新しくなりました。修復解体時に、
焼けていないクロスが発見され、それに色柄を習って川島織物
が復元したそうです。家具の脚には橇が付いています。
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本館から中庭を見ながら、新館に向かいます。
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新館へのアプローチは、三保谷硝子製のガラス壁で、フィルター
を演出しています。微妙な景観のゆがみが、昭和と平成の時の
流れを繋いでいます。
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緑豊かな庭園の見える、開放的なチケットセンターとショップ。
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新館の建替えに当たっては、本館との調和が最大の課題だっ
たと思われますが、庭の景観を採りこむ事によって違和感なく
調和しています。カフェでゆっくりコーヒーを楽しみました。

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立原道造記念展示室を訪ねました

先月、信濃デッサン館内にある、立原道造記念展示室を訪ねました。

信濃デッサン館は、1979年(s54)に窪島誠一郎氏によって設立
され、若くして亡くなった画家の作品を集めた美術館です。
立原道造記念展示室は、嘗て東大の弥生門の向かいにあった、
立原道造記念館の閉館(2010年9月)に伴い、その資料を受け継
いで、信濃デッサン館の中に、2012年2月に新設されました。

ここは、「未完成の完成の塔」と呼ばれる重文の三重塔で有名な
古刹前山寺に隣接して、塩田平を眼下に、東に上田城・千曲川、
西に別所温泉という、素晴らしいロケーションです。

前山寺に向かう緩やかな坂道の左手に、静かに佇んでいます。
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蔦に覆われた建物は、三十数年の年月を経て古美て自然の中に
溶け込んで、良い雰囲気を醸し出しています。
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窪島氏の『信濃デッサン館日記』によれば、用地は前山寺から
約1,500㎡提供され、建築は私の永年の知己で、東京麻布で
設計をやっている入江慶一君のプランをもとに、上田市内の
建設会社の青年社長、花岡空口氏がひきうけられたとあります。
(入江経一君?)

エントランス扉の引手。手をかけると期待と不安が交錯します。
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(右側の上部の欠けは壁に当たった跡のようです。)

館内は、シンメトリーで見渡せる程度の小さな美術館です。
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(受付の女性の明るく爽やかな対応がとても好印象でした。)

立原道造の展示室へは、右手中央部の扉を開けて入ります。
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扉を開けると、シーンとした空気に道造の世界が拡がります。
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正面には、つげごと と題された直筆の詩。
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上図の続き
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「萱草に寄す」SONATINE No.2 虹とひとと の草稿でしょうか?
言葉使いが微妙に異なりますが、眼で静かに肉筆の文字を追い
かけながら、最後のフレーズにしびれます。
“おまへの睫毛にも きっとちひさな虹が憩んでゐることだらう・・・”
当日は、貸切状態でしたので感涙も他人に知られる心配はありま
せんでした。

秋元邸設計案 平面図 と見取図 (1938.5.6.) 
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石本建築事務所時代の作品のようですが、敢えてどちらかと言
えば、詩の方が秀逸かと・・・

前年(1937)に帝大を卒業。風信子ハウスを計画し、詩集「萱草に
寄す」を出版しています。そして、翌年(1939)病床から友人に、
「5月のそよ風をゼリーにして持ってきて下さい」 との有名な言葉
を託し、24歳の若さで亡くなってしまいました。

余韻を楽しみながら、陽だまりの庭でコーヒータイム。
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生垣の向こうに塩田平と遠く山並みの見える絶景の写真は・・・
残念ながら、撮り忘れました。信濃デッサン館には松本俊介の
デッサンもあり、更に別館の槐多庵や無言館など、改めてまた
訪れたいと思います。

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ぶらり銀座

久しぶりに、銀座をぶらりして来ました。

数寄屋橋交差点のソニービルが、来春建て替えの為取り壊しに
なると聞いて、久しぶりに見てきました。確かに50年の歴史が
感じられますが、今なお美しい作品です。
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この建物は、東京五輪後の日本建築史に残る貴重な建物です。
当時、先進的なスキップフロア形式を採用し、ショールームを巡る
動線は、螺旋状に連続しています。これはニューヨークのグッケン
ハイム美術館を参考にしたと言われています。エレベータと階段
のシャフト外壁面は全体が広告用として、様々な仕掛けが施され
ています。我々の世代は、嘗て銀座の待合せ場所として、新商品
の見学や、一寸時間つぶしに、良く親しんだ建物です。

設計:芦原義信 施工:大成建設 昭和41(1966)年4月29日開業
延床面積:8,812㎡ 構造・規模:鉄骨造 8/5 軒高:31m

ソニービルは平成29(2017)年3月31日で営業を一旦終了し、解体
後、整地して 2018~2020年の間は、「銀座ソニーパーク」として、
地上部を開放するそうです。2020秋以降に新しいビルの建設に
着手し、2022年秋に新ソニービルの営業を再開するそうです。

何故建て替えるのか? 50年を経過し建物の老朽化と、新しい
ソニーを発信するニーズに応えるため、また変化する銀座の街並
の中で先進性が感じられる建物が必要と言うことのようです。
貴重な建築作品が解体されることに寂しさを感じる反面、新しい
建物への期待感も膨らみます。なかなか難しい問題です。

一方、交差点の向かいには、東急プラザ銀座が今年3月に開業
しました。江戸切子をイメージした「光の器」だそうです。
先進的?な建物のファサードは、街並みに異彩を放っています。
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時代時代で流行の最先端のショップがその器の中におさめられ、
ガラスを透過してそのエッセンスを表出する。また、時代ともに変
化する街の風景をガラスに映しこむ。街と緩やかに連続し、時代
と共に移り変わっていくそうです。

設計:日建設計 施工:清水建設 平成28(2016)年3月31日開業。
延床面積:50,092㎡ 構造・規模:鉄骨造(一部RC.SRC) 11/5
軒高:54.72m

銀座の玄関口にある、対照的な二つの建物と、今後の街並みの
変化はどのようになって行くのでしょうか?
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東急プラザ銀座の西側には、数寄屋橋公園と、泰明小学校が
有ります。泰明小学校の向こうに、東急プラザ銀座が見えます。
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泰明小学校は、1929年(昭和4年)に建てられた、鉄筋コンク
リート造 3階建の校舎が現在も使われています。
設計:東京市 施工:錢高組 東京都選定歴史的建造物です。
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改修後の数寄屋橋公園には公衆便所も新築されていました。
泰明小学校の丸い壁の体育室を背景に、良く調和しています。
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時の流れとともに街並みが変化するのは、あたり前のことなの
ですが・・・いつまでも変わらないい姿で残っていて欲しい街並
や風景もあります。でも、何をどのように残すかが問題です。

また、銀座4丁目の交差点には、今年9月24日に新しいビルが
誕生します。「銀座プレイス」です。
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サッポロ銀座ビルの建て替えで、日産自動車やソニーストアが
入るようです。ここでも、三愛ビル(1963年)や和光(1932年)との
新旧建物の新しい街並みが生まれます。

おもちゃ屋の金太郎がなくなり、伊東屋はお洒落になり過ぎて
買い物がしにくいし、銀座が何となく、遠くなって行くようです・・・

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六本木アクシスに 行きました

知人の個展を観に、30年ぶりに六本木アクシスに行って来ました。
周辺環境は激変したにもかかわらず、中央の吹き抜けを囲む
雰囲気は歳を重ねてなお心地よい空間になっていました。

六本木アクシスと言えば、1980年代のデザイン界の発信地です。
当時は、アルフレックスやカッシーナと言った、イタリアの家具店
が入って、最先端のライフスタイルが提案され話題になりました。
アクシスビル(石橋産業飯倉ビル)は、設計:アーキテクトデザイン
施工:竹中工務店。SRC造 地下2階地上5階 延床面積8,682㎡
1981年秋の竣工で、2001年に改修をして現在に至っています。

竣工時のエントランス (画像はネット上から拝借しました)
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道路側ファサードのスリットから、中庭と階段が見え、建物内部
への期待感が膨らみます。

竣工時の吹き抜けと階段 (画像はネット上から拝借しました)
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中庭の吹き抜けには、倉俣史朗氏の階段がモニュメントのように
置かれ、吹き抜けを取り囲むようにギャラリーやスタジオ、高級
専門店などが配置された複合商業ビルです。

当時、私が担当していた個人邸のお客様をアルフレックスにご
案内したり、オーシマの建具金物を選びに行ったり、30数年前の
チョット背伸びして頑張っていた、懐かしい記憶が蘇ります。
オーシマ(OHS)のオープニング記念で戴いた、真鍮製の三角ス
ケールのペーパーウエイトは今でも愛用しています。

真夏を思わせる日差しの中、六本木の交差点から飯倉方向に
向かいます。何とな~く雑然とした街並みのシークエンスですが
正面の東京タワーで、少し心が和みます。
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超久しぶりの訪問で、心が高まりますが・・・
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エントランスは、フレンチカフェのテラス席と、オレンジ色のオー
ニングで、歩道から中庭が見えない程、随分狭くなっています。
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中庭に入ると、吹き抜けは思いのほかコンパクトに感じました。
昨今の大味な乾いた吹き抜けに比べて、このスケール感はなか
なか好感が持てます。倉俣史朗氏の階段は美しいままです。
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3階からの吹き抜け見下げです。
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3階南側のテラス席から見た、個展開催中のSAVOIR VIVREの
入り口です。前面道路の喧騒がうそのように静かで良い雰囲気
です。歳月を重ねて緑も落ち着き、建物を大切にする心意気が
伝わって来るようで、ゆっくり時間が流れます。
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この界隈の風景は随分変化しましたが、吹き抜けと それを囲む
空間は人間的で優しく、時間の経過を感じさせない心地良さが
ありました。

個展は、イワタルリ展(6/24-7/3) ガラスの造形作品です。
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がラスの透明感と美しい色彩、シャープな造形が印象的です。
引き続き、富山市ガラス美術館で(7/16-9/25)個展があります。
建築とコラボ出来る「彫刻的作品」も、展示されるそうです。

FNS・フジネットワーク緊急災害時 動物支援本部Natural Dog Style
プロフィール

Archi・Craft F

Author:Archi・Craft F
■ 東京杉並の一級建築士事務所です。
■ エアデールテリアと暮す住まいは如何?
■ 住宅を中心に、音楽ホールから美術館まで
■ ご要望にピッタリのオンリーワンの設計と、生活を豊かにするプラスワンの提案をさせていただきます。
開設:2010年01月

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建築やインテリアに関することなど、何でもお気軽にご相談ください。

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